本県独自の産業として継承、発展してきた伝統工芸品分野の担い手を育成します。「織物」「紅型」「漆芸」「木工芸」の4分野について、それぞれ約1年間の研修で学びます。

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【 織物研修 

 沖縄の伝統織物は琉球の時代には海外との交易品をはじめとし、庶民の間でも衣服とするなど幅広く使われてきました。各離島を含む、各地域産地ごとの技法と特徴があります。当センターの研修では、これらの全般知識を学びつつ、以下に挙げた織物の基礎力の更なる研鑽を目指すカリキュラムを実施します。伝統技法を核にした現在のニーズにマッチする織物づくりを学びます。

 

主な内容

織物図案・組織図

主に和装(帯・着尺)に適する糸づかい、風合い、意匠などについて、作図や計算しながら織物を設計します。

糸染め(植物染色/化学染色)

沖縄で伝統的に使用されてきた植物染料の採取と染織技術をはじめとし、化学染料による糸染め技術について学びます。

製織(絣/紋織/両面浮き織)

多様な織物技法のなかから、特に沖縄の伝統工芸品の特徴的な織技法である、絣紋織、両面浮き織について学びます。

 


担当者より

 当センターの敷地には織物の染料となる植物が数多くに植生しており、緑豊かな研修環境です。琉球藍や福木など染色の原材料となる植物を採取するなどの機会があります。また、当センターで保有する織物サンプルなどを参考に、各人の織物をデザインすることができます。

 

より詳しい内容

■種類

織物研修(織物産業を担う技術者の育成を図る)

■研修期間

毎年4月上旬~翌年3月中旬まで。1年(約220日)

■場所

工芸振興センター織物研修室

■受入れ数

 

5名

■内容

①繊維知識の習得、②図案作成技術、③染色技術、④製織技術、⑤その他技術習得に必要なこと

■制作物

着尺地・帯地・タペストリー・ショール等など。(製作物は研修生に帰属します)

 

■受講料など費用

無料。ただし材料費・道具代および障害保険の加入の費用として、15万円程度が必要となります。

■応募要件

①当センターに通所可能な地域に居住、または居住見込みである者、②研修終了後、沖縄県で当該分野への従事を予定しているもの、③研修受講に支障のない健康状態にあるもの、④研修に必要な技術経験を有するもの(詳細についてはお問い合わせください)

■募集時期

研修を開始する年の1月初~2月中旬まで。当サイトの「お知らせ」に掲示します。

■例年のカリキュラム


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【 紅型研修 

 びんがたは琉球王府の儀礼用として、また伝統舞踊の衣装として染められてきました。図案はもとより、南国の島らしい鮮やかな色づかいが特徴です。当センターの研修では、これらの全般知識を学びつつ、以下に挙げる紅型の基礎技術の更なる研鑽を目指すカリキュラムを実施します。伝統技法を核にした現在のニーズにマッチする紅型づくりを学びます。

 

主な内容

図案(古典/創作)

伝統的な紅型の単位文様を組み合わせる古典中心の図案作成を基本とし。新しい単位文様デザインも学びます。

型彫り、糊加工(白地/染め地

型紙や筒を使った糊による防染技術を学びます。これに必要な道具の仕込みや使い方の習得が重要です。

染色技術(顔料/染料)

本顔料による色さしと隈取り、染料を使った刷毛引き技術のほか、仕上げ技術について学びます。

 


担当者より

 6mの長さがある水元用のシンク、蒸気式の蒸し器など、研修専用の設備があります。また、当センターで保有する紅型サンプルなどを参考に、各人の紅型をデザインすることができます。

 

より詳しい内容

■種類

紅型研修(紅型産業を担う技術者の育成を図る)

■研修期間

毎年4月上旬~翌年3月中旬まで。1年(約220日)

■場所

工芸振興センター紅型研修室

■受入れ数

 

5名

■内容

①図案技術、②型彫り技術、③糊加工技術、④染色技術、⑤その他技術習得に必要なこと

■制作物

小紋付下げ、踊り衣装、六通帯、額絵、タペストリー。(製作物は研修生に帰属します)

 

■受講料など費用

無料。ただし材料費・道具代および障害保険の加入の費用として、15万円程度が必要となります。

■応募要件

①当センターに通所可能な地域に居住、または居住見込みである者、②研修終了後、沖縄県で当該分野への従事を予定しているもの、③研修受講に支障のない健康状態にあるもの、④研修に必要な技術経験を有するもの(詳細についてはお問い合わせください)

■募集時期

研修を開始する年の1月初~2月中旬まで。当サイトの「お知らせ」に掲示します。

■例年のカリキュラム


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【 漆芸研修 

 琉球漆器は琉球王府の儀礼用として、また海外との交易品として作られてきました。デイゴなど沖縄独自の木素地を使い、貝を使ったきらびやかな加飾(螺鈿)などが特徴です。当センターの研修では、これらの全般知識を学びつつ、以下に挙げる漆芸の基礎技術の更なる研鑽を目指すカリキュラムを実施します。伝統技法を核にした現在のニーズにマッチする漆器づくりを学びます。

 

主な内容

図案(古典/創作)

漆器の基本となる形状や伝統的な文様、また独自のデザインなど、図案制作の基礎について学びます。

漆塗り技術(きゅう漆

下地~上塗り仕上げまで琉球漆器の基本工程について、ニービやクチャなど伝統素材を使った漆塗り技術を学びます。

加飾技術(螺鈿/堆錦/沈金)

貝や金、顔料と漆など様々な素材を使い、琉球漆器の特徴的技法である3つの加飾技術を学びます。

 


担当者より

 漆は数千年前から使われてきた最古の天然塗料です。その為扱いは大変難しいのですが、当センターではこの技術を学ぶことができます。保有する文様のサンプルなどを参考に、各人の漆器をデザインすることができます。

 

より詳しい内容

■種類

漆芸研修(琉球漆器を担う技術者の育成を図る)

■研修期間

毎年4月上旬~翌年3月中旬まで。1年(約220日)

■場所

工芸振興センター漆芸研修室

■受入れ数

 

5名

■内容

①図案技術、②漆塗技術、③加飾技術(堆錦、螺鈿、沈金)、④乾漆技術、⑤その他技術習得に必要なこと

■制作物

椀、皿、蓋つき箱、装飾品など。(製作物は研修生に帰属します)

 

■受講料など費用

無料。ただし材料費・道具代および障害保険の加入の費用として、20万円程度が必要となります。

■応募要件

①当センターに通所可能な地域に居住、または居住見込みである者、②研修終了後、沖縄県で当該分野への従事を予定しているもの、③研修受講に支障のない健康状態にあるもの

■募集時期

研修を開始する年の1月初~2月中旬まで。当サイトの「お知らせ」に掲示します。

■例年のカリキュラム


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【 木工芸研修 

 沖縄の木工芸は漆器や楽器の三線の木地づくりが歴史的なおこりです。当センターではこれに加え、沖縄に産する県産木材の活用という切り口で研修カリキュラムを組み立てています。 木材の乾燥や加工など材料特性を踏まえ、鑿や手鉋などの手工具の扱い、また機械加工についての技術を学びます。

 

主な内容

挽物(木皿等の器物)

木を回転させて切削する木工ろくろを使用します。使用する刃物の自作鍛造など、加工工程について学びます。

脚物・箱物技術(椅子、引出し机など

精確な木取り、釘を使わないホゾ組み、木の表面を平滑に仕上げる鉋加工などの技術全般を学びます。

塗装技術(天然塗装、洋塗装

伝統的な植物油脂やすり漆による自然素材による塗装のほか、石油系の樹脂によるスプレー塗装を学びます。

 


担当者より

 沖縄の木工芸は漆器や楽器の三線の木地づくりが歴史的なベースです。当センターではこれに加え、沖縄に産する県産木材の活用という切り口で研修内容を組み立てています。

 

より詳しい内容

■種類

木工芸研修(木工芸を担う技術者の育成を図る)

■研修期間

毎年4月上旬~翌年3月中旬まで。1年(約220日)

■場所

工芸振興センター木工研修室

■受入れ数

 

5名

■内容

①図案技術、②挽物技術、③脚物技術、④箱物技術、⑤その他技術習得に必要なこと

■制作物

椀皿、椅子、卓、引出し棚など。(製作物は研修生に帰属します)

 

■受講料など費用

無料。ただし材料費・道具代および障害保険の加入の費用として、20万円程度が必要となります。

■応募要件

①当センターに通所可能な地域に居住、または居住見込みである者、②研修終了後、沖縄県で当該分野への従事を予定しているもの、③研修受講に支障のない健康状態にあるもの

■募集時期

研修を開始する年の1月初~2月中旬まで。当サイトの「お知らせ」に掲示します。

■例年のカリキュラム


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【全課程の共通項目】

工芸全般の知識習得

沖縄の伝統工芸の歴史を始めとし、デザインや流通に関することなど、工芸事業者に必要な知識を習得します。

 

実技/演習(天然素材)

沖縄の工芸品の大きな特徴は独自の原材料。染料や用材に使用する樹木や植物、土など天然素材について学びます。

 

実技/演習(制作)

各分野の基本工程に基づき、課題など作品を制作します。伝統的な内容に加え、現在の用に供する作品も目指します。

 


現地研修/工房見学など

技術習得の参考となる場所、人から知識を得ることを目的とし、県内各地で研修や見学を実施します。

 

成果展示会開催

研修成果を総括し、研修で制作した作品の披露をする修了展示会を開催します。またその他PRを実施します。

 

その他/交流など

その他、工芸知識の習得となる実習を行います。例)琉球漆器の加飾技法の堆錦による仏像の清め、観察への参加。