伝統工芸資源を活かす二次加工技術の担い手を育成します。沖縄の伝統染織物を活かした縫製品の製作技術を習得する「工芸縫製」、銀や銅、真鍮素材など金属素材を装飾品加工を習得する「金細工」の2コースがあり、それぞれ約6か月間の研修で学びます。

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【 工芸縫製研修

 沖縄には本島と周辺各島々ごとの特色ある伝統染織物があります。本研修では、この工芸布を活かし、現在のニーズにマッチする二次加工製品づくりを学びます。 製品デザインや型紙づくり、鞄、財布など服飾関連品の制作に必要な皮革などの副資材、金具類などの扱いなど、一連の工程を習得します。

 

主な内容

製品計画・素材知識

工芸布、皮革、帆布など基本素材のほか、副資材や金具、接着剤などの扱いについて学びます。

手縫い縫製

縫製の基本は手工具を使った手縫いです。手作業による仕上げで耐久性のある製品の製作技術について学びます。

ミシン縫製(ミシン、革漉き機)

平ミシンや腕ミシン、革漉き機など、縫製に要する多様な機器を使いこなす技術を学びます。

 


担当者より

 研修用の手工具、機器が充実しています。各種ミシンのほか、裁断用のクリッカー(型抜き機)や革を薄くするバンドマシンなど大型の機械を使った作業工程を学ぶこともできます。

 

より詳しい内容

■種類

工芸縫製研修(伝統染織物を使った二次加工製品の技術者育成を図る)

■研修期間

毎年9月上旬~翌年3月中旬まで。6か月(約75日)

■場所

工芸振興センター工芸縫製研修室

■受入れ数

5名

■内容

①製品計画・素材知識、②手縫い技術、③ミシン縫製技術、④その他技術習得に必要なこと

■制作物

袋物、カバン、装飾品等など。(製作物は研修生に帰属します)

■受講料など費用

無料。ただし材料費・道具代および障害保険の加入の費用として、15万円程度が必要となります。

■応募要件

①当センターに通所可能な地域に居住、または居住見込みである者、②研修終了後、沖縄県で当該分野への従事を予定しているもの、③研修受講に支障のない健康状態にあるもの

■募集時期

研修を開始する年の7月初~8月初旬まで。当サイトの「お知らせ」に掲示します。


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【 金細工研修 

 琉球王府では琉球漆器と同様に金細工品の生産管理等を行った「奉行所」があり、銀や錫などの金属を素材をとした儀礼用のかんざしや指輪などの装身具、茶たくや湯入れ等の食器が作られていました。本研修ではこうした金細工の基礎技術を学ぶほか、他の産地や近年の新たな技法等についても合わせて技術習得します。

 

主な内容

製品計画・素材知識

デザインや各金属素材の加工技術基礎をまなび、上記画像の右上、伝統的な房指輪(ふさゆびわ)などを製作します。

鍛金技術・鋳金技術

塊や平板を叩いて製品を成形する鍛金(たんきん)、溶かして流し込み製品を成形する鋳金(ちょうきん)を学びます。

 

彫金技術・加飾技術

金槌や多がね等を使い、表面を彫刻したり、他金属を埋め込む金象嵌(ぞうがん)などの加飾技術を学びます。

 


担当者より

 研修所は少々手狭ですが、上記に挙げた技術を学ぶのに十分な道具、設備がそろっています。隣の漆芸研修で扱う漆(うるし)とのコラボなど、当センターならでは学びができます。

 

より詳しい内容

■種類

金細工研修(金細工技術者の育成を図る)

■研修期間

毎年9月上旬~翌年3月中旬まで。6か月(約75日)

■場所

工芸振興センター金細工研修室

■受入れ数

5名

■内容

①製品計画・素材知識、②鍛金・鋳金技術、③彫金・加飾技術、④その他技術習得に必要なこと

■制作物

装身具、食器等など。(製作物は研修生に帰属します)■受講料など費用

無料。ただし材料費・道具代および障害保険の加入の費用として、10万円程度が必要となります。

■応募要件

①当センターに通所可能な地域に居住、または居住見込みである者、②研修終了後、沖縄県で当該分野への従事を予定しているもの、③研修受講に支障のない健康状態にあるもの

■募集時期

研修を開始する年の7月初~8月初旬まで。当サイトの「お知らせ」に掲示します。


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【全課の共通項目】

工芸全般の知識習得

沖縄の伝統工芸の歴史を始めとし、デザインや流通に関することなど、工芸事業者に必要な知識を習得します。

 

実技/演習(素材)

工芸の魅力は素材を使いこなすことにあります。本研修では工芸布と皮革素材・銀や真鍮素材などについてそれぞれ学びます。

 

実技/演習(制作)

各分野の基本工程に基づき、課題など作品を制作します。伝統的な内容に加え、現在の用に供する作品も目指します。

 


現地研修/工房見学など

技術習得の参考となる場所、人から知識を得ることを目的とし、県内各地で研修や見学を実施します。

 

成果展示会開催

研修成果を総括し、研修で制作した作品の披露をする修了展示会を開催します。またその他PRを実施します。

 

その他/交流など

その他、技術知識の習得となる実習を行います。例)琉球漆器の加飾技法の堆錦による仏像の清め、観察への参加。