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仕上げ工程:湯通し(織物研修)

今回は、織物研修の様子をお伝えします。

 

第一課題の帯制作が終わり、仕上げ工程の湯通しを行いました。

「湯通し」とは織り上がった布を湯で洗い、糊を落とす最後の工程で「洗濯加工」とも言います。

 

布に糊が残っていると変色やカビの原因となるため

ぬるま湯で3~4回、水を入れ替え綺麗に洗います。

 

 布の長さは約6メートル。両端を張木(はりぎ)で挟み縦方向に引っ張り、

シワにならないよう伸ばしながら乾燥させます。

 

続いて伸子張りの作業。伸子(しんし)です。(のぶこ)ではありません。

伸子は湾曲した竹棒の両端に針がついた道具で、布の両端に刺して巾を出し、シワと縮みを防ぎます。

 乾燥後、伸子と張木を外してシワにならないよう丁寧に巻いていきます。

 

今回紹介した研修生の課題作品は「両面浮花織の九寸帯」で、使用した絹糸はゲッキツの葉(薄緑)とモッコクの樹皮(グレー)で染めています。このあと帯に仕立てていきます。

制作期間は、染色から織り上げ今回の湯通しまでで、約2ヶ月かかりました。

 

 

これから、次の課題「経緯絣」へと取り掛かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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