紅型
紅型研修では各研修生の帯が無事に染め上がりました。
次は総柄の着物、琉装のデザインと配置に頭を悩ませながら、
引き続き製作に励んでいます。
写真上段:水元・糊をシャワーで洗い落とす作業。糊伏せ。蒸し器へ入れる準備。
写真下段:総柄の型置き。滲め止め用の地入れ。型彫りデザインの製作中。
うちくい製作研修
外部講師の指導を受け、沖縄の風呂敷(うちくい)の製作研修が2日間、行われました。
筒引きで糊を置いていくので、型紙とはまた違った味わいの仕上がりになります。
糊のトラブルもありながら、初めて藍型(エーガタ)を体験しました。
織物
織物研修は、木綿のたてよこ絣がそれぞれ織上がり、次の製作が始まりました。
木綿の糸は性質上、綿埃がよくでるので、毎日の掃除が欠かせません。
写真上段:織上がりまでのラストスパート。
写真下段:次の着物の絣部分の糊張り中。
漆芸
漆芸研修は、加飾技法である、沈金(ちんきん)の講習会が行われました。
「沈金」は、沖縄の漆器によく使われ、線を彫って金粉または金箔を埋めて 模様を浮きだたせる技法です。彫り道具のことを「沈金刀」といい、沖縄ではゼンマイ刀を使用して、漆の塗面を彫ります。
写真上段:手板、銅擦り。ゼンマイ刀で試し彫りの様子。
写真下段:金粉を溝に入れている様子。
首里城公園内「廣福門」の見学
現在、首里城公園内にある「廣福門(広福門)」の塗装の塗り替え作業が行われています。
首里城復興に向けて、塗装の見学会が実施されており、今回はこちらに研修生が参加することができました。通常では見られない塗装工程や、塗装材料のお話、また実際に使用されている道具での塗装体験をしました。
木工
11月は、前月に引き続き「東道盆」(とぅんだーぼん)加工、組立を行っています。
今までの研修を生かし、デザインに木彫を取り入れた蓋、丸みのある足など、
さらに高度な技法にも取り組んでいます。
木彫研修の様子
外部講師による木彫の研修が行われました。
今回、学んだ技術は、東道盆の制作にも活かされています。
鍛造、木工ロクロ研修
外部講師の指導を受け、木工ロクロ用のバイト(刃物)を鍛造し、木工ロクロでの挽き方を実際に体験しています。
木工旋盤とは挽き方、刃物の形状も異なり、四苦八苦している様子がうかがえました。
※鍛造とは、金属をハンマーなどで叩いて、金物、刃物など製造する技法